写真は最強。スマホは微妙というのが俺の結論。1インチセンサーは過大評価されすぎている。プロが使うフルサイズと比較すると小さく、iPhoneとはほぼ同等のサイズ。実用的な差は限定的。

14 Ultraと比較すると望遠レンズでセンサーが大きくなって2億画素になっているが、使ってみると大きな違いは感じられない。至近距離での撮影制限も変わらず、夜間もF2.6程度の絞りでは手ブレが避けられない。

夜景写真ではシャオミ15ウルトラが素晴らしい。だがどんぐりの背比べで、超広角・望遠での性能は iPhone や Pixel 9 Pro と比較してそこまで優位ではない。むしろ不要な高解像度・ノイズ低減処理で、記録撮影には必要十分な性能になっている。

望遠レンズを 5倍で撮った方が被写体が大きく撮れるが、最短撮影距離が伸びているため利便性は減少している。背景ボケは向上しているが、シャープネス処理が強く、細かい描写では不自然に見えることがある。

動画性能では iPhone が群を抜いている。画質が見やすく、暗いところでも破綻しない。マイク性能も優秀で風切り音がない。一方 Xiaomi は全体的に暗く、マイクが風に弱く、ノイズが多い。フレームレートも独自規格で他カメラとの組み合わせに不向き。

望遠で撮った動画は手ブレ補正がしっかり効いているが、暗いシーンでの画質とマイク性能に課題がある。特に F 2.6 の絞り値では、センサーサイズの利点を活かせていない。

カメラユニットが大きく重く、持つと上から落ちそうな感覚がある。重心が上すぎてスマホとして致命的。ガラス面も広く傷つきやすい。フォトグラフィーキットを装着するとポケットに入らず、スマートさが完全に失われる。スマホのメリットが死んでいる。

背面のサラサラ素材は滑りやすく、フォトグラフィーキットのサムレストやシャッターボタンを装着すると、普段使いでは持ち運びが不便。マグセーフ対応ケースを使うと、カメラバンプのためリング位置がずれるなど、実用面での妥協が増える。

Xiaomi OS は独自仕様で癖が強い。コントロールセンターに通知が統合されていないため、複数回スワイプが必要。サードパーティランチャーでフルスクリーンジェスチャーが使えないなど、使い勝手が悪い。カメラアプリは優秀だが、全体的には Galaxy の方がシンプルで使いやすい。

写真は最強だがスマホは微妙で、カメラとしても仕事で使えるレベルではない。18万円はこの中途半端さに対して妥当性を欠く。同予算なら Galaxy S25 と APS-C カメラを買う方が絶対にマシ。ただし Xiaomi には感謝。1インチの技術革新はスマホ市場を盛り上げている。

14 Ultra を既に所有している人には買い替えの価値がない。スペック表では2億画素・望遠強化が目立つが、実使用ではそこまでの改善を感じられない。ただし新規購入なら 15 Ultra を選ぶ価値はある。

フォトグラフィーキット自体は良くできているが、装着時はポケットに入らず、スマートさが完全に死んでいる。そもそもカメラが欲しいならカメラを買えばいいのに、こんな大きなアクセサリーを必須にしてしまった。USB-C がデータ転送に非対応なので毎回キット着脱が必要。イケていない。

フォトグラフィーキットの赤が目立ちすぎて、普段使いには向かない。グリップ感は向上するが、付属のグリップ・シャッターボタンアクセサリーを使用すれば、本体の多様な使い方ができる。マグセーフ対応ケース選びも課題。